cycle jarnalの公式ブログです。
自分たちが感じたことから自転車についての共感を集めたい、その楽しさをみんなと共有したい!
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輪行しよう!


ver.1.2



輪行指南!ってほどのものじゃないんですが、自分たちが実際に行なった輪行の中で気がついたことを書き記してみたいと思います。
実は…輪行なんて、これまでに数えるほどしかやったことがないんです…ごめんなさい…
それでもなんとかできてしまうんだから…いえ、もちろん周りの方々に支えられてこそなのですが…だから輪行は、決してハードルが高いものじゃなくて、きっと誰にでも楽しめるものなのだと思います。
苦労させられることも少なくありませんが、それを補ってなお大きな楽しさが待っています!
お気楽に輪行をやっている自分たちだからこそ、これから輪行をって考えている方の一助になれるのかなあ、って…どうなのでしょう?

2月12日に加筆してver.1.2としています。*印が変更箇所です。


どこに行こうか?

どこへ行きたいのか、どんなところを走りたいのかを考えて、行く先を決めましょう。
折角輪行するのですから、普段はなかなか訪れる機会がない場所の方がいいんじゃないかな?

左は、熊本県葦北郡津奈木町の旧・赤崎小学校。2010年に廃校になった、海の上に建つ小学校です。普段は訪れる機会がないこんな場所を訪ねてみたいって思うのも、いいかもしれませんね。 

どうやって行こう?

自転車で走るルートを決めたら、その始点と終点の最寄り駅を調べます。
ここで活躍するのがGoogleマップです。
ルート・乗換案内で、自宅と、走行ルートの始点、終点をそれぞれに指定して、電車・飛行機を使うルートを検索します。土・日・祝でダイヤが変更になる場合があるので、必ず日時を指定して検索しましょう。
GoogleマップのGoogleマップのルート・乗換案内では複数のプランが示される場合があるので、時間や予算に合わせてもっとも相応しいものを選択するといいでしょうね。
もちろん、乗り換えの手間をなるべく省いた方がいいことは言うまでもありません。

準備しよう

前日までに、当日に必要なものを用意しておきます。
自転車はもちろん、衣類や装備品などの必要なものをリストアップして揃えます。タイヤ空気圧の確認等の自転車のチェックも前夜のうちに済ませておきましょう。
もし仮に、家を出る時から輪行袋に自転車を詰めたままなのだとしたら、前日までにその準備もしておかなければならないでしょう。
特に、初めて輪行袋を使う際には、事前に自転車の分解や梱包、再度組み立ての練習を行なって手順を手に憶えさせておいた方が、現地であたふたすることが少なくていいでしょう。

そしてもちろん輪行袋も

輪行袋にはいくつかのタイプがあって、オーソドックスな前後輪を外してエンド金具で支えるもの、前輪のみ外す横型のもの、前後輪を外すけれどサドルとフレームに固定した車輪で支えてエンド金具が不要なもの…あと、サイズの大小…それぞれに特徴、長所短所があるので、どれがいいとは一口には言えません。結局、使うひとの用途に合っていて、使い慣れたものがよいということでしょうね。

駅に集合

当たり前の話ですが、鉄道のダイヤは決まっています。ほんのちょっと遅れても、けっして待ってはくれません。
わたしたちは、遅くとも発車時間の30分前には集合するようにしています。なにが起こるかわからないし、余裕を持って行動するに越したことはありませんから。
先日は寝坊したメンバーがいて、10分遅刻しての到着でしたが…余裕を取りすぎるってことはないのだと思います。



自転車を収納しよう

駅まで自走できた場合には、ここで輪行袋に梱包することになります。この作業に時間がかかることが見込まれる場合には、駅への到着時刻をもっと前倒しする必要があるかもしれません。
わたしたちの場合、比較的イージーな収納方法を選択しています…が、それでも少なくとも10分程度はかかると見込んでいます。

左の写真は、TIOGA コクーン。前輪を外すだけで収納できて作業がとてもスムーズ。横型で長くなってしまうので、取り回しがたいへんかな?付属のポーチを使わずに細長くまとめると、ボトルケージに挿すことも可能ってコンパクトさがすごくありがたいです。
わたしはそれに、OSTRICH 超速FIVE付属のホイールバッグを併用しています。
超速FIVEはサイズが大きめで、丸めてもかなりかさばってしまい、ボトルケージに挿すことはきっと難しいです。その代わり、広げた時には大きめなので、自転車の出し入れがとても容易。そんなわけで、わたしは場面場面でコクーンと 超速FIVEを使い分けています。
コクーンでは、外した前輪を付属のベルクロテープで固定する以外なく、超速FIVEのホイールバッグをとても重宝しています。
ちなみに、コクーンは友人から譲っていただいたものです。なんでも、トップチューブ長525mmのロードバイクが入りきらなかったそうで…コクーンは女子向きなのかもしれません。
また、SPEEDPLAYのペダルを使用していますが、このペダルはとてもコンパクトで、輪行にすごく適しているなあと感じています。

切符を買ったり、お弁当を買ったり*

駅に着いてやることは他にも…切符を買ったり、飲み物や食べ物を調達したり、トイレに行ったり…と、けっこうあるものです。路線によっては目的地までの切符を自販機で扱っていなくて、窓口に並ぶなんてこともありますから。
また、普段は空いている駅でも、時期や時間帯などによっては混雑することだって考えられます。もちろん、都会の主要駅なら、普段から混雑していることでしょう。混雑した中で大きな輪行袋を移動させるのは迷惑な話だし、なにより自分自身がたいへんですよね。
なんにせよ、余裕を持って行動できるようにしておくに越したことはないでしょうね。

乗車ホームに移動しよう*

準備ができたら、早めに改札を通って乗場に向います。
輪行袋を担いだ状態では、自動改札は幅が狭いので、駅員がいる場合には自動改札ではなく、窓口がある広いところを通った方がいいでしょう。
跨線橋がある場合には、自転車を担いで階段を登り降りするのは骨が折れるものです。エレベーターなどが用意されている場合にはうまく活用したいですね。
田舎の駅でも、構内の移動には苦労させられますから、都会の大きな駅ではもっとたいへんなのだと思います。


車両に乗ったら*

まずは、自転車を置く場所を確保します。
鉄道車両には様々なバリェーションがあって、自転車を置く場所も個々で変わってきます。
ローカル線の各駅停車の場合スペースのとり方ものんびりしたもので、お誂え向きの場所があったりしますが、特急などでは進行方向最後方の座席裏にしかうまく置く場所がないこともあります。
もちろん、ラッシュ時には満席となることも考えれられます。よしんば乗り込めたとしても、目的地まで自転車を抱えてデッキで立ちっぱなしなんてことも…友人がそうだったそうです。帰省シーズンなどの輪行は考えもの…いえ、最初から諦めるべきなのでしょうね。
輪行しているからといって、他の乗客とその立場はなんら変わることはありません。お互いが気持ちよく利用できるように、気配りすることをけっして忘れたくないですね。
車窓になにを思う

無事に自転車を積み込んで、席も確保したら、お茶を飲んだりお弁当を食べたりして、これから走る場所へ思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
もちろん、twitterで「○○通過なう!」とやるのもいいですね。

乗り換えがあるかも?

地方に行けば行くほど、例えばJRが途中から第三セクターに切り替わっていたりして、乗り換えが発生する場合があります。そうでもなくても、路線やダイヤによって乗り換えの必要は生じるでしょう。
とはいえ、それは悪いことばかりとは限りません…
今から、どこに行くとね?
自転車は、軽いとだろ?
今日は、天気がよくてよかったねえ!
待ち合わせの間に、話しかけられる言葉に元気をもらうことだって少なくありません。
…輪行って楽しい!って思う瞬間です。
さあ着いた!*

有人駅の場合には改札を通りますが、ワンマン運転車両で無人駅の場合には、例えば運転士に切符を渡す場合があります。その場合は、当然前側の出口から降りることになります。わたしたちはそれを知らずに後部から降りてしまい、運転士さん…いえ、車両そのものの運行を待たせてしまったことがあって…ハズカシイ…
また、無人駅から乗車する場合にはバスのように整理券を取って、降車時に支払うこともあります。
どんなシーンに出くわしても、郷に入れば郷に従えで、慌てないで行動するよう心がけたいものです。


自転車を組み立てよう*

作業しやすい場所を確保して、輪行袋から自転車を取り出して、元通りになるように組み立てます。
輪行中に思いがけないところでぶつけていたり、押されたりしていて、パーツなどがズレてしまっていることがままあります。ブレーキキャリパーの当たりが変わったり、サイコンのセンサーが歪んだりしてはいませんか?ホイールの組み付けはもちろん、細かな部分に異状がないかどうかしっかりチェックしましょう。

サイクリングを楽しもう

思い思いに走りましょう。
絶景を目指すもよし、町の風情を楽しむもよし、田舎道ののどかな景色に心癒されるもよし、がむしゃらに走っても、のんびりポタリングでも、がんばれなくてだめだめでも、楽しさは無限大です。

左は、冒頭に書いた海の上の小学校です。目の前にある海からは波の音がして、遠くから眺めると明日また子ども達が登校してきそうなくらい自然な姿でそこに建っています。記念碑に、廃校時に在校生だった子ども達の手形があって、本当に海の上に立つ校舎の真下には海が拡がっていて…こんあところで育った子どもは、いったいどんなひとになったのだろうとか…いろいろと考えさせられて胸が詰まって涙が出そうに…


おいしいものを目指すのもいい?*
サイクリングの目的は、もちろんひとそれぞれですが、お腹が空いたらなにかおいしいものを食べたくなるのは、誰しも同じでことでしょう。
普段口にすることができない土地々々の味、誰かがおいしいって言ったから訪ねてみたい店の味…それを食べたいから、いくら遠くてもあそこへいきたい!
そう思って輪行を計画するのも、きっと楽しいものでしょう。
でも、それにありつけなくても、ファミレスやコンビニ食になったとしても、サイクリングが楽しければ、なんだっていいんだと思います。
けっして特別な料理じゃなくても、お腹が減ってもう走れないと思った時に辿り着いたコンビニのおにぎりいっこだって、とびきりのごちそうになるんじゃないでしょうか。

計画通りにいかなくてもいいじゃない!

普段のサイクリングでもそうでしょうが、計画をしていてもその通りにことが運ぶばかりとは限りませんよね。ましてや、初めて訪れる土地ではなにかと勝手が違って、スケジュールが大きく乱れることだって考えられます。
計画の時点で、どこの駅でどの車両に乗って戻るとか決めてても、そうはいかない場合だっていくらでもあります。
仮に進行が遅くなっても困らないように、戻りのプランはいくつか考えておいた方がいいでしょう。 

スマートフォンでダイヤを確認しよう

計画通りにいかなかったりして、戻りの鉄道の段取りが変わった際には、スマートフォンユーザーなら、Googleマップを使って確認するのが便利でいいですね。
ただし、山間部の無人駅周辺などでは圏外なんてこともあるので、ご用心。

復路の駅へ*

戻りも30分前には駅についておきたいものですが…出先では思った時間に着けなくてってことも少なくありません。発着時間が迫っても焦らないで、安全な走行をするように心がけたいものです。
仮に見込んでいた車両に間に合わなかったとしても、終電でもなければ待てばまた次がくるのですから。


再び収納*

帰りの鉄道に乗る前も、頑張ってくれた自転車に労いの気持ちを持つくらいの余裕を持って、焦らずに確実な収納作業を行いましょう。
忘れ物もしないように。

さあ、家に帰ろう
思い出がいっぱい詰まった輪行袋と一緒に家路に着きましょう。



輪行の目的はみんなそれぞれ、そのやりかたもみんなそれぞれ…上に示したものが正解だなんてけっして言いません。
ただ、これを見ていただいたみなさんに、輪行っていいな、やってみたいな、と感じてもらえればそれでいいと思っています。
さあ、輪行しよう!





 
 
輪行と出会った日のこと 


輪行との出会いは、けっして望んで訪れたものではなかった。
2011年の4月に、初めてラピュタの道に出かけた時に、山の天候の変化を甘く見ていた我々は、まさに天罰を受けることになった。
ラピュタの道はすっぽりと雲の中で、最高だと聞いていた眺望はまったく拝めず、ミストでウインドブレーカーが重く濡れた。その先の、阿蘇の外輪山に位置するミルクロードでは、本当に死ぬ思いをした。天候が更に悪化して、雨に降られ、風にあおられ、景色を見る余裕なんてどこにもなく、前を向くか下を向くかといった状態だった。全身ずぶ濡れになって、靴の中には水たまりができた。雨は目の中にも容赦なく入ってくるし…なにより寒い…手が凍えてレバー操作もおぼつかなくなって、凍傷になるんじゃないかとすら思った。
もうだめだ、止まりたい…でも、止まっても家に帰れるわけじゃない。泣こうがわめこうが、自分の脚で進む以外にないんだ。
やっとの思いで阿蘇の外輪山を降りて、内牧の物産館・はな阿蘇美に辿り着いた。どうしてここまでってくらいに身体の震えが止まらなくて、泣くとか叫ぶとかを通り越して、もう笑うしかない状態になった。暖をとろうと注いだコーヒーを運ぶ手がガタガタ震えて、席に戻るまでにその中身はほとんどあふれてしまっていた。
食事をとって身体を暖めているうちに、窓の外では雨が更に強くなっていた。仕方がない、自走で戻ることは諦めて、5km先の最寄りの駅から鉄道で帰ろう、って話になった。Googleマップのルート・乗換案内で1時間ほどあとに熊本行きの各駅停車があることが判った。雨の中を、意を決してサドルに跨った。
輪行しようにも、そんなのやったことなかったし、ましてこんな事態になるなんて思いもしなかったから輪行袋なんて当然持ってきてやしない…どうする?…とにかく、なんでもいいから袋に自転車を入れてしまえば鉄道に持ち込むことはできるだろうと、途中のディスカウントストアで90リッターのビニール袋を買い求めた。
向かうはJR内牧駅…そこまでの間に、この日のうちでも最も雨に打たれることになった。降る雨はもちろん、道路が川のようになっていて、車輪が大量の水を跳ね上げた。JRの時刻もあるし、濡れることに構わずに必死でクランクを回した。せっかく暖まった身体も、乾きかけていた衣類も、すべてが再びずぶ濡れになった。呼吸をする度に大量の雨が口から入ってきて…状況が苦し過ぎて、泣いていたような気もするけれど…気のせいかな…
なんとか発着時間の10分前に駅に到着して、前後のホイールを外しビニール袋に入れ、フレームを2枚のビニール袋で前後から挟み込むように包んだ。これまでメンテなどあまりやったことがなく、ホイールの着け外しなんてまったく自信がなかったけど、人間切羽詰まればできないことはないってわかった。
ようやくJR豊肥本線の各駅停車に乗り込んだ時には…ラピュタに登ったことも、雨に打たれたことも、夢だったのかなと思えるぐらい、気持ちが軽くなっていた。


ゴミ袋に入れられた自転車は、お世辞にも立派には見えなかったけれど、家に帰れるのならば、彼らも文句は言うまい。
…というか、90リッターのビニール袋が3枚あれば、輪行ってできちゃうものなのね…ううん、これはあくまで非常手段だから。
きちんと計画して、準備して、余裕を持って、今度は心から輪行を楽しみたいな…鉄道に揺られながら、そう思っていた。


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